いと。
「あの…っ!戸澤さん!ちょ…もうちょっとペース落として歩いて…きゃぁ!」
「…っと!」
彼の長い足のストライドについていけず足がもつれてつんのめるとそのまま反射的に抱えてくれた彼にしがみついてしまった。
「あ…っと、すみません………。」
早さについていけなくて招いた事態に恥ずかしくて顔を赤くして俯いてしまうと、
「……いや、ごめん。オレが悪い。」
無表情の彼はさっと身体を起こしてくれてそのまままた無言で…今度は少しゆっくり歩き出した。
その後は特にこれといって会話もなく、突然態度を硬化させたことに戸惑いつつ、買い物を済ませた。