いと。

「ごめんね。心配かけて…っと!わっ!」

湯上りの髪をタオルで拭きながらリビングに戻るとそのまま急に抱きしめられた。

「心配かけんなって言ってるだろ?」

なんでこの人はこうすぐに抱きしめるんだろう………。

でもその温もりは何だか心地よくて、母に会いに行って疲れきった心が少しふわりと浮くような感じがした。


ずっとずっと、たったひとりだと思っていた薫の温もりではないのに。


それなのに………私は……………。


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