いと。

…………やられた。


…………マジで。


思わずドキッとしてしまった。

まさか愛がオレの背中に手を回してくるなんて。

細い腕をいっぱいに伸ばし、添えるようにぴたりと背中に触れる手。

風呂上がりの火照りの残る身体。

無防備な濡れ髪。


愛しい気持ちが募る。


もっと彼女を愛し、愛されたいと願う気持ちが膨らむ。


どうか愛がオレのそばにいることを望んでくれますように。


彼女に選択を託した今、できるのはサンタを待つ子供みたいに祈ることだけだった。


< 390 / 561 >

この作品をシェア

pagetop