いと。
ー コンコン ー
「…愛?」
先にお風呂を済ませて自室にいると、後から入った曜が訪ねてきた。
「曜?…どうしたの?明日仕事でしょ?寝ないと……。」
壁にかかった時計はもうすでに真夜中を指している。
「………………。」
さっきはあんなに穏やかだったというのに、不機嫌なことが一目瞭然だった。
じとりとこちらを見ながらクイっと事務的にブリッジをあげている。
「………曜?」
「なんでここ?」
「え?」
機嫌の悪い理由が見当たらない私は訳がわからなかった。
なのに、曜は当然のようにこう言った。
「夫婦別室なんてありえないだろ?今日から愛もオレの部屋。」
……………絶句した。
「……………は?え?いきなり?」
「いきなりも何もない。…いくぞ。」
その表情は一気に甘くなって………
「え?うわっ!?ちょっと!」
そのままひょいと抱え上げられた私は、有無を言わさずに当然のように連れて行かれた。