いと。

私を撫でるその大きな掌はどこまでも優しくて、仕事にかこつけて見ないふりをしていた彼への想いはもう止めようもないほど溢れていた。

でもこんなに重苦しい私の内側を知られて今まで通り接してもらえると思うほど子供でもない。

哀れんだ目で見られるのも、可哀想な子として扱われるのも耐えられない。

薫さんにそんな風にされたら私は……。



だから会うのは……もうこれで終わりにしよう。



そう、心に決めた。


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