いと。
曜が再びはめてくれた、私が曜のものだという確かな印。
愛しい人と生涯を共にするという誓い。
もうはめることはないと思っていたのに。
今の私があるのが、奇跡みたいだ。
「…愛。」
指輪をじっと見つめていると、低く静かな声でそう呼ばれてドキっとしてしまった。
「…何?うわっ!?」
後ろを向こうとした体を丸ごと抱えられ、胡座の上にストンと横抱きに抱えられる。
「…曜。これってちょっと恥ずかしいよ?」
「いいだろ?
誰も見てないし、お前はオレのもの。」
眼鏡の奥の瞳は柔らかく優しく私を見つめていて、片方の手はお腹に、もう片方の手は左手に添えられていた。
「…そりゃそうなんだけどね。」
端正な顔が間近に迫って思わず視線をそらしてしまった私はきっと真っ赤な顔をしていたと思う。