いと。

「……そうか、わかった。ありがとう。」

部下を帰した午後のビルの一室。

ガラス越しに視線を流した先の街の一角には小さく区切られた公園がある。

そこにいるのは幼い子供たちと引率らしい女性が数人。おそらくどこかの託児所の一行だろう。

蒼蒼と茂る街路樹の中、少ない遊具で汗だくで遊んでいる。

声こそ聞こえてこないが、その楽しそうな様子はずっと見ていたいと思わせる温かさがあった。


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