2・5次元の彼女
結局、彼に言われるがまま、流れに身を任せている自分がいる。

少しのお酒を楽しんだあと、シャワーを借りることになった私は、借り物のタオルとシャツを握りしめながら脱衣所の扉を閉めた。

もやもやと不安に揺れながら、服を脱ぎ浴室へ入る。
熱いシャワーを浴びると、自然にほうっとため息が出た。
全身をつたうお湯をぼんやりと眺めて、どうしようもない悩みを抱えている自分を顧みた。

それでも
私がHARUのことを好きなのは確かだし。
後悔なんてするわけがない。

自分に言い聞かせるように、目を閉じた。


シャワールームから上がって、借りたシャツに袖を通す。

ただでさえ背の低い私には、HARUのシャツはダボダボだった。
丈も、ワンピースぐらいある。ボトムは履かなくてよさそうだ。

知ってる。男の人って、こういうのぶかぶかなのが好きなんでしょ。

でも、私とHARUの体格差は、あまりに大き過ぎて、まるで子どもが親の服で悪戯をしているみたい。

不恰好に垂れ下がる袖は、色っぽいというより、だらしなかった。
鏡を前にした私は、余計に強調されてしまった子どもっぽさに、げんなりとする。
仕方がないので袖を何重にもまくって、私はリビングへ戻った。
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