2・5次元の彼女
HARUが私に気づくと
「可愛いね」
そう言って微笑んだ。

「な、何?」
私は戸惑いながら、わからないふりをする。

HARUが私の足に目を向けて、少し照れたように笑う。
「下履かないなんて、反則だ」

私は急に恥ずかしくなって、シャツの裾を引っ張り足を隠す仕草をした。
「だって、だぼだぼなんだもん」
「そうだよね、夕莉はちっちゃいから」
「……そんなに言うなら、履いてくる」

私が脱衣所に戻ろうとすると
「ああ、待って」HARUがソファから身をのり出して、私の腕へと手を伸ばす。

私を引っ張って、横に座らせると
「可愛いから、そのままで」
そう言って、私の額にキスをした。


わっ……


思わず硬直してしまった。
心臓がバクバクと音を立てる。
息が詰まり、言葉が何も出なくなる。
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