2・5次元の彼女
不自然な態度が表に出てしまっていたのだろうか。
私の顔を覗き込んだHARUが、困ったように笑う。
「そんな顔するなよ」

一体どんな顔に見えたんだろう。
「どんな顔、してた?」
私が聞くと
「少し、おびえてる?」
HARUは心配そうに私を見た。

「ううん、ちょっとびっくりしただけ」
私は伏し目がちに首を振る。

「夕莉」
顔を上げると、真剣なHARUの眼差し。
「嫌なら、俺は――」

「嫌なんかじゃないよ」
言葉を遮って、私は声を上げた。

息を呑んで、一呼吸置く。
次の言葉は勇気がいる。
震えそうになる声を抑えながら、私はHARUに向き合った。
「私、HARUのこと、好きだよ」

私の言葉を聞くと、HARUは少し驚いた顔をして、でもすぐに安心したような笑顔を浮かべた。
「よかった」

私の頭をくしゃくしゃっと撫でる。
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