2・5次元の彼女
「次、俺シャワー浴びてくるから、ゆっくりしていてよ」
そう言うと、HARUはソファから立ち上がった。

私はタオルで髪を拭きながら、部屋を出て行くHARUの後ろ姿をぼんやりと眺めた。

ふう。
HARUの姿が見えなくなって、私はため息をつく。

このため息は、安堵だろうか、不安だろうか。
自分でもよくわからない。

隣の寝室に目をやると、パソコンにはまだゲーム画面がついていた。
ふらふらとそちらへ向かう。

画面を見ると、いつの間にか景斗の姿がなくなっていた。
どこかへ狩りにでも出かけたのだろうか。

景斗は今頃、どう思っているのだろう。

考えて、やめた。
こんなこと考えたって、もう遅い。


私はパソコンから視線を移して、デスクの横に並べられている写真立てを見た。
綺麗な風景の写真が何枚か飾られている。

ふと、1枚の写真立てが影に隠れて、伏せられていることに気づいた。


これ
景斗が言っていた写真?
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