2・5次元の彼女
私は伏せられた写真立てに手を伸ばす。

――ユウさんに隠していることがあるんじゃないかって――
景斗の言葉が頭をよぎる。

私はその写真を手に取ると、恐る恐る表を向けた。


そこに写っていたのは、女性。
この前、私が見た、スタイルの良い美しい人。
と、それから。
子ども。
まだ小さい、1歳に満たないくらいの、赤ちゃん。


これは……?


「何してるの?」
突然背後から声をかけられて、私はびくりと肩を震わせた。

振り返ると、壁にもたれかかるHARUの姿。

水が滴る髪を覆うように頭からタオルをかけたHARUは、胸元がはだけた少し濡れたシャツを乱暴に羽織っていた。


「あーあ、見ちゃったんだ」
HARUは腕を組んで、呆れたように言った。
「ダメって言ったのに、景斗といい夕莉といい、悪い子だな」


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