2・5次元の彼女
「HARU、これ……誰?」
私の呟きに、HARUはため息をつきながら答える。
「俺の家族」
家族……?
嫌な答えが頭の中で導き出された。
聞きたくないけど、聞かなくちゃならない。震える声で問いかけた。
「……結婚してるの?」
「うん」
「今も?」
「うん」
HARUは私の手から写真立てを受け取った。
「可愛いでしょ。俺の子ども」
何それ。
私にとっては驚愕の事実のはずなのに、あまりにあっけらかんと告げるもんだから、訳が分からなくなる。
それって、こんなにフランクに言っていい話題なの?
一生懸命、頭が言い訳を探している。
ひょっとして。
何か事情があるとか……?
嫌な予感から逃げ道を探そうとする。
「奥さんは、今どうしてるの?」
「実家にいるよ。俺だけ単身赴任で東京に来てる」
「仲悪いの?」
「ううん、至って良好」
逃げ場を失って、何の言葉も出なくなった。
じゃあ何で
こんなことしてるの?