2・5次元の彼女

HARUが私に口づけた。

この前みたいに優しくなんかない。
私の気持ちを奪い去っていくかのような、強引なキス。

シャツの裾から、HARUが手を這わせる。

私は抵抗してみたけれど、拒む手に力が入らない。
あるいは、わざと力を入れなかったのかもしれない。

もがく腕は、すぐにHARUに掴みとられて、動きを失う。


こんなの駄目だって、分かってる。
分かっているのに。

気がついたら、自分から求めてしまっていた。

不誠実なHARUのことを許せないくせに、抱かれて嬉しいと感じる自分もいる。
止めらんない。
私って、本当にバカだ。

HARUが好き。
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