2・5次元の彼女
3人で飲み明かした翌日は、案の定二日酔いだった。
頭がずきずきと痛みに脈打つ。
失敗した。今日も仕事だというのに、セーブをせずに飲むなんて。
もちろん、苦痛に歪む表情なんかお客様に見せられない、プロ根性というやつでなんとか笑顔を振りまいた。
休憩時間に頭痛薬を飲んだら、徐々に痛みが和らいできて、少しだけほっとした。
今日の仕事も残すところ1時間。
あとひと踏ん張り頑張ろうと気合を入れたところで
「お疲れ様」
唐突に背後から声をかけられ、私は振り向いた。
その人物を目の前にして、私は自然と笑顔が零れる。
「景斗! きてくれたの!?」
そこには、つい昨日会ったばかりの彼が、穏やかな表情で佇んでいた。
私が傍へ駆け寄ると、景斗が照れくさそうに微笑む。
「また、ユウさんに服を見立ててもらおうかと思って」
ほんのり胸が温かくなる。
自分が必要とされているみたいで嬉しい。
そしてなんともはにかむ景斗が可愛らしかった。
私はくすりと小さく笑いながら、服が並べられたラックに向き合う。
「OK、任せて!」
カラカラとハンガーを滑らせながら想像力を膨らませる。
景斗に似合う服。何がいいかな。
可愛らしくって
誠実そうで
そして何より、優しい笑顔が映える服。