2・5次元の彼女
私は視線を逸らしてごまかした。
「でも、今日はもう遅いし、終電なくなっちゃうよ」

甘い声が追い討ちをかける。
「明日休みだろ? 泊まっていけばいい」

そう言ってもらいたかった自分もいる。

HARUが真面目な表情で囁く。
「もう少し、一緒にいよう」

こんな顔のHARU、見たことない。

「うん」
私は頷いた。


ごめん、景斗。
やっぱり、私、HARUのことが好きだ。

景斗を幸せには――できない。

< 94 / 241 >

この作品をシェア

pagetop