2・5次元の彼女
『お疲れ様』
画面に景斗からのメッセージが表示される。

HARUは立った姿勢のままキーボードを叩いて、その挨拶に答えた。
『お疲れ』

何も知らない景斗が話しかけてくる。
『イリーナは、遅くなるって。
ユウさんも、今日は遅いね』

それを見て、HARUがぼそりと呟いた。
「ちょっと、景斗を苛めてやろうか」

HARUが再びキーボードを叩いた。

『ユウは来ないよ。
今、俺と一緒にいるから』

景斗へ向けて打ち込まれたメッセージに私はぎょっとする。
「HARU!?」
思わず声を上げてしまった。

一緒にいるってことは、私がHARUの部屋にいるってことで。
それってつまり、そういうことで。

どうしてわざわざ景斗にそんなことを言うの?

私はHARUの顔色をうかがう。
涼しい顔をした彼は、何を考えているのか、いまいちわからない。


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