2・5次元の彼女
「どうしてそんなこと教えたの?」
私が聞くと
「知られたらまずいの?」
そう言って、HARUは意地悪く微笑んだ。

私は何も言えなかった。

その言葉を送られた景斗は何も答えない。

景斗……。
こんな形で、一緒にいることを知られたくなかった。
私はまた、景斗を傷つけるようなことをしている。

ごめん……


HARUが黙ったままの景斗へ話しかけた。
『うちに2台PCがあれば、みんなでゲームできたのに。残念だ』

和やかな口調でごまかしたつもりだろうか。

黙っていた景斗がやっと答える。
『そうだね』

景斗は今、どんな気持ちでパソコンに向かっているのだろう。
画面を一心に見つめながら、戸惑っているであろう彼のことを考えた。

ふと、HARUの手が肩に触れて我に返る。

< 99 / 241 >

この作品をシェア

pagetop