オフィスの華には毒がある
遠くの人から冷たい視線を感じたような気がして、とりあえず、外に向かうことにする。


いつもにこやかでサービス精神旺盛な斉木くんではあるけれど、このテンションは明らかに残業中の社内には不釣り合い。



終始ご機嫌&酒臭い、つまり思いっきり酔っぱらいの斉木くんと並んで取り合えず会社のビルの外に出る。


なんなんだ一体と思いつつ、別に物凄く嫌な訳じゃない自分が嫌。


だって、やっぱりかっこいいし。


そんな斉木くんと、なんか至近距離だし。


斉木くんは相当酔っ払っているのか、普段オフィスで楽しく色んな子にちょっかいを出しているのとは遥かに異なるレベルで距離を詰めてくる。

足取りもおぼつかないし、結果、支えるような形で寄り添うわたし。


……近い近い、今更だけど近いってば。
< 40 / 312 >

この作品をシェア

pagetop