立花課長は今日も不機嫌
何ごとだろうかと気になって、そのあとについていくと
「店長、私、今日お休みにします」
「えっ、何言って……」
呆気にとられる店長に気を留めるわけでもなく、ニッコリ笑う。
「杏奈と二人だけのお別れ会してきますので」
「――霧子さん!?」
「嫌なの?」
私に向かって妖艶に微笑むから、意味もなくドキッとする。
首をブンブン横に振ってみたものの、店長が困った顔をしているから素直に喜べない。
「じゃ、決まりね。店長、ごめんなさい。今夜はわがままを言わせてね」
ウインクひとつ投げかけて、店長の頬をツンと弾く。
それだけでノックアウトされてしまった店長は、頬を押さえて霧子さんを見送るほかに手立てがないのだった。