立花課長は今日も不機嫌

「さてと、どこに行こうかしら」


お店を出た私たち。
顎に指を添えて悩み始めた霧子さんは、しばらく考えると


「そうだわ。一度行ってみようと思ってた店があるの」


こっちよと、私の手を引いた。

ここから歩きで行ける距離なのか、霧子さんに伴われて歩道に沿って足を進める。


「ずっと気になってたお店なんだけど、プリマベーラが終わってからだとやってないのよ」

「そうなんですか」


まだ夜は始まったばかり。
ここをもう少し行けば、ブルースカイのお店がある。

あれから立花さんはどうしてるだろう。
仕事で接点がないせいもあって、立花さんを見かけることもほとんどない毎日。

< 265 / 412 >

この作品をシェア

pagetop