立花課長は今日も不機嫌
「それがどうした」
どうしたって……。
「鳥塚専務があまりにも横暴で」
つい口から出た名前に、立花さんの眉がピクリと動く。
鋭かった眼差しが、磨きかかったように私を射抜いた。
「ちょっとこっちへ来い」
「えっ……」
低い声と共に腕を引っ張られる。
すぐ近くにあったミーティングルームへ押し込められると、立花さんは通路に面したガラス張りの壁すべてにブラインドを下ろした。
「そんな話をどこで聞いたんだ」
至近距離でジロリと見下ろされて、呼吸すらままならない。