秘密の記憶は恋の契約
(まさかほんとに元カノなんて・・・)
完全に動揺した私は、「そうなんですか!」と妙に元気のいい声を張り上げてしまった。
笑顔で言ったつもりだけれど、もしかしたら、恐ろしくひきつった表情をしていたかもしれない。
「・・・」
「・・・」
それっきり、しーんと静まり返る部屋。
山崎さんは「まずい」と感じたのか、考え込んで次の言葉を探し出す。
「あー・・・ええと・・・学生時代、とかですか?」
その質問に、佐々木さんは一瞬考えるような間をおいてから、「そうだね」と言ってにこりと笑う。
「出会った頃は、恭・・・綾部くんが高校生で、私が大学生だったから」
(えっ?高校生と・・・大学生!?)
年上の美しい彼女・・・こんな人が、綾部くんの高校時代の彼女だったのか。
やっぱり、私とは明らかに違う恋愛遍歴を、綾部くんは送っている。
「バイトの先輩後輩だったの」
笑顔で「私が上ね」と付け加える佐々木さん。
「そ、そうですか・・・」
もう、相槌を打つくらいしか私には出来そうにない。
そこで、今まで黙っていた綾部くんが、しびれを切らしたように「すみません」と口を挟んだ。
「そのぐらいで止めませんか。今日は仕事に来てるので」
「あっ・・・そうね。つい懐かしくって・・・。昔話をしている場合じゃないよね」
完全に動揺した私は、「そうなんですか!」と妙に元気のいい声を張り上げてしまった。
笑顔で言ったつもりだけれど、もしかしたら、恐ろしくひきつった表情をしていたかもしれない。
「・・・」
「・・・」
それっきり、しーんと静まり返る部屋。
山崎さんは「まずい」と感じたのか、考え込んで次の言葉を探し出す。
「あー・・・ええと・・・学生時代、とかですか?」
その質問に、佐々木さんは一瞬考えるような間をおいてから、「そうだね」と言ってにこりと笑う。
「出会った頃は、恭・・・綾部くんが高校生で、私が大学生だったから」
(えっ?高校生と・・・大学生!?)
年上の美しい彼女・・・こんな人が、綾部くんの高校時代の彼女だったのか。
やっぱり、私とは明らかに違う恋愛遍歴を、綾部くんは送っている。
「バイトの先輩後輩だったの」
笑顔で「私が上ね」と付け加える佐々木さん。
「そ、そうですか・・・」
もう、相槌を打つくらいしか私には出来そうにない。
そこで、今まで黙っていた綾部くんが、しびれを切らしたように「すみません」と口を挟んだ。
「そのぐらいで止めませんか。今日は仕事に来てるので」
「あっ・・・そうね。つい懐かしくって・・・。昔話をしている場合じゃないよね」