秘密の記憶は恋の契約
「システムの一部を変えるだけだから、不可能じゃないと思うんですけど」

佐々木さんは、厳しい言葉をさらりと発する。


(一部を変えるだけって・・・作る方は、結構大変なんですけど・・・!)


2週間で作って、テスト期間も2週間として・・・ぎりぎり、間に合うであろう期間だろうか。

不安を感じながら綾部くんを見ると、彼は真っ直ぐな視線で佐々木さんのことを見つめていた。

「・・・わかりました。一か月以内に完成させます」


(えっ!?)


「ちょ・・・そんな簡単に・・・」

「大丈夫だ。オレの本気を甘く見るな」

「で、でも・・・」

こそこそと話す私と綾部くんに、にこっと笑いかけるのは山崎さん。

「もちろん、一か月以内がベストなんですけど。プラス2週間程度ならなんとか間に合うと思います。

なので、そのぐらいで考えていただいても・・・」

「いえ」

綾部くんは、山崎さんのありがたい補足を遮るように口を挟む。

「絶対一か月以内に終わらせますから」


(えーーーーー!!)


「あ、綾部くん・・・!せっかく言ってくれてるのに・・・!」

「うるせえ」
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