秘密の記憶は恋の契約
「すれ違いとか、タイミングの悪さがいろいろ重なったんだろうねえ」

「ですね・・・。自分が悪いのは、一応わかってるつもりなんですけど・・・。

綾部くんも意地悪言うから、私も感情的になっちゃうし」

「うん」

「明日の納品、めちゃくちゃすごいユウウツです・・・」

「はあ」と大きくため息をついた私に、金田さんは「そうねー」と頷きながら同意する。

「でもさ。とりあえず、明日でまた何かが変わるのは確かだよ」

「え?」

「だって、その・・・三角だか四角だか・・・元カノの旦那もいれたら五角関係になるかもっていう4人が、明日集まるわけでしょう?

何もないってこと、ないような気がするんだけど」

「・・・お、恐ろしいこと言わないでください・・・!」

金田さんの予言に、私はゴクリと息をのむ。

「いやいや、悪いだけじゃなくってさ。いい方向に転ぶかもしれないってこと。

綾部くんもいろいろ考えてるだろうし・・・。帰り際に言った「すぐに寝ろ」っていう言葉も、美咲ちゃんのことを想って言ったことだって、私はやっぱり思うけど」

「・・・」
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