秘密の記憶は恋の契約
(仕事が出来るタイプじゃないのは、もちろん自覚してるけど・・・)


男性に甘えて仕事をしているように聞こえた私は、悔しくて、きゅっと唇を噛みしめた。

「・・・梅村は、そんな風に仕事するヤツじゃないですよ」

綾部くんが、ぼそりと私のフォローを入れる。

その言葉に、佐々木さんはキッと鋭く睨みをきかせた。

「・・・男の人は、女が甘えてるとか、そういうの気づかないんだよ」

「梅村のことはわかりますよ。ずっと一緒に仕事してるし。

それに・・・若いって言っても2、3年目じゃないですからね。周りでも、そんな扱いしませんよ」

強い口調で、擁護してくれる綾部くん。

山崎さんも、「そうですね」と言って続けてフォローをしてくれた。

「忙しい業種ですもんね。5年もSEやってたら、男も女も関係ないでしょう」

「・・・山崎くんまでかばうんだ」

そう言って、佐々木さんは私への敵意をさらにむき出しにする。

私はなんともいえない恐怖心で、無言でいることしかできない。

「とにかく・・・月曜日には完璧にして。それで・・・梅村さん一人で来てください」
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