秘密の記憶は恋の契約
「基本冷静な人なんですけどね。梅村さんだけじゃないんですよ。ここのところ、後輩の女の子たちにも結構厳しくあたってて」

「え・・・?そうなんですか・・・?」

「はい。全体的にピリピリしてはいるんですけど。

特に後輩の女の子に厳しくて・・・新人のコなんて、かわいそうなくらい怖がっている感じです。

昔から厳しいことは厳しかったんですけど、感情的に怒ることはなかったんですけどね」

「・・・そうですか・・・」


(なんだろう・・・。そうすると、なにか理由があるのかな)


山崎さんが、気を使って言ってくれたのかもしれないけれど。

もし私だけじゃないのなら、プライベートな問題とか・・・彼女自身の体調や、精神的なことが関係していたりするのだろうか。


(私のミスで苛立ったのは、確かだとは思うけど・・・)


思いを巡らしていると、山崎さんが私に優しく微笑みかけた。

「だから・・・あんまり落ち込まないでください。誰だって、ミスするときもありますから」

「はい・・・」

「月曜日は、オレも必ず同席します。何かあったらフォローしますから。梅村さんは心配しないで来てください」
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