秘密の記憶は恋の契約
穏やかで落ち着いた声。

山崎さんの頼もしい言葉に、私はほっとするように胸を鳴らした。


(ちょっと怖いけど・・・山崎さんがいてくれるなら大丈夫かな。

佐々木さんの事情も、ちゃんと考えているみたいだし・・・)


「ありがとうございます・・・」

そう言って、私が山崎さんに頭を下げたとき。


(!?)


綾部くんが突然、私の手首をきゅっと握った。

「・・・月曜日は、オレも来ます」

低い声で呟くと、綾部くんは山崎さんのことを怒ったような顔で見据える。

山崎さんは、メガネの奥の瞳を開き、驚いたような表情をした。

「・・・行くぞ」

綾部くんが、不機嫌そうに私に呟く。

「あっ・・・う、うん・・・!」

力強く握られた手。

私の心臓は、いまにも飛び出しそうになっている。

「では、失礼します」

それだけ言うと、綾部くんは私を引っ張ってアクアシュガーを後にした。





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