秘密の記憶は恋の契約
(やきもち、やいてるのかな・・・)
それとも。
仕事のミスや私のことで、ただ単純に、機嫌が悪くなっただけ?
あれからずっと、不機嫌でいる綾部くん。
手をつないだままのその意味も、聞ける勇気はないけれど。
(そんなに怒った顔でいると、どうしたらいいかわからないよ・・・)
ぐるぐると回る頭の中は、不安と戸惑いでいっぱいいっぱい。
会社に入る一歩手前まで来ると、綾部くんは突然ピタリと立ち止まり、思い出したように握っていた手をぱっと離した。
「・・・月曜は、ほんとにオレも行くからな」
私に視線を投げかけて、苛立ったような声を出す。
相変わらずな彼の態度に、怯みそうになるけれど。
「・・・ううん。いいよ、大丈夫。佐々木さんには一人で来てって言われてるんだし」
「いや。行く。佐々木さん、相当機嫌悪かっただろ。なんか・・・イヤな予感しかしないから」
「でも・・・綾部くんも一緒だと、余計に反感を買う気がするんだけど・・・」
『男性に甘えている』
ただでさえそう思われているのに、月曜日、綾部くんと行ったりしたら。
私に対する感情は、ますます悪化する予感。
佐々木さんの冷えた目線を思い出し、私は不安になるけれど。
「わざわざ一人で来いって言うなんて、なんか企んでるとしか思えないだろ。
おまえ一人で行って、何かされたら耐えられない」
「えっ」
それとも。
仕事のミスや私のことで、ただ単純に、機嫌が悪くなっただけ?
あれからずっと、不機嫌でいる綾部くん。
手をつないだままのその意味も、聞ける勇気はないけれど。
(そんなに怒った顔でいると、どうしたらいいかわからないよ・・・)
ぐるぐると回る頭の中は、不安と戸惑いでいっぱいいっぱい。
会社に入る一歩手前まで来ると、綾部くんは突然ピタリと立ち止まり、思い出したように握っていた手をぱっと離した。
「・・・月曜は、ほんとにオレも行くからな」
私に視線を投げかけて、苛立ったような声を出す。
相変わらずな彼の態度に、怯みそうになるけれど。
「・・・ううん。いいよ、大丈夫。佐々木さんには一人で来てって言われてるんだし」
「いや。行く。佐々木さん、相当機嫌悪かっただろ。なんか・・・イヤな予感しかしないから」
「でも・・・綾部くんも一緒だと、余計に反感を買う気がするんだけど・・・」
『男性に甘えている』
ただでさえそう思われているのに、月曜日、綾部くんと行ったりしたら。
私に対する感情は、ますます悪化する予感。
佐々木さんの冷えた目線を思い出し、私は不安になるけれど。
「わざわざ一人で来いって言うなんて、なんか企んでるとしか思えないだろ。
おまえ一人で行って、何かされたら耐えられない」
「えっ」