秘密の記憶は恋の契約
それになにより、綾部くんが本当にやきもちをやいていたのなら。

彼が抱いている誤解を解いて、ちゃんと「好き」って気持ちを伝えたい。

そのためにはまず、中途半端な山崎さんとの関係を、きちんとしないとダメだと思った。


(・・・よし)


決意をすると、私は山崎さんへの返信メールを打ち始める。


『お時間があったら、いまから会うことはできますか?お話ししたいことがあります』


時刻は19時にむかっている。

遅くなってしまったし、山崎さんがこのメールを読まない可能性だってもちろんあるとは思うけど。

週末の誘いをくれた山崎さんなら、きっとまだ、私の返事を待っていると思った。


(直接会って、きちんと自分の気持ちを話さなきゃ)


不安になるココロを抑えて、私は何度か深呼吸。

返事を送ってまもなくすると、山崎さんからメールが届いた。


『大丈夫です。では、仕事が終わったら駅で待ち合わせをしましょうか』


それから何度かメールのやりとりをして、20時に桜木町駅で待ち合わせをすることに決まった。


(緊張するけど・・・)


ちゃんと話して、土日の誘いも、お付き合いすることも、きちんとお断りをしなくては。
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