秘密の記憶は恋の契約
(メール・・・気づいてないよね?)


ドキドキしながら、誤魔化すように缶を開けると、早速ミルクティーをゴクゴクと喉に流しこむ。

そのしみわたる甘さに癒されつつも、彼の視線が気になる私。

けれどなんとか平静を装って、修正した資料を綾部くんに渡した。

「これ・・・直したやつ」

「ああ」

綾部くんは気を取り直すように受け取ると、そのまま資料に目を通す。

修正箇所にチェックを入れると、満足そうに頷いた。

「・・・完璧だな。これでもう大丈夫だろ」

「うん」

「おつかれ。ありがとな」

「うん・・・綾部くんもおつかれさま」

声をかけると、私は残りのミルクティーを飲み干して、机の周りを片付け始める。

綾部くんは、そんな私をチラリと見ると、こめかみの辺りをかきながら言いにくそうに口を開いた。

「・・・あのさ。梅村、これからなんか予定ある?」

「え?」

「いや・・・もし何もなかったら、メシでも食いに行かないかと思って」

「えっ・・・」


(わ・・・まさかのお誘い・・・)
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