秘密の記憶は恋の契約
「課長に聞いた。『飲みに誘ったら断られた』って美咲のことを言ってたから」

「う、うん?でも、だからってなんで山崎さんと駅で会うって・・・」

「石山さんが言ってたんだよ。『あれ絶対にデートだな』って」

「ええっ!?」


(違うって否定したのに・・・)


「そんで、オレはそこでかなりムカッときたんだよ。オレの誘い断って、山崎さんとデートかよって」

「!?」


(『山崎さんと』って、確定なんだ・・・)


「でも・・・ムカついた後で、本気でヤバいってかなり焦った。

このまま美咲を行かせたら、オレのとこには戻らないって」

「・・・」

「あとはもう無我夢中。課長と石山さんに『どこに行ったんですか』って問い詰めて。

『駅に行ったと思う』って言うから、ダッシュで駆けてきたんだよ」


(・・・そうだったんだ・・・)


「でも・・・やっぱ悪かったな。おまえは断るために会いに行ったのに。

オレが無理矢理連れ去ったから・・・山崎さんとも気まずいよな」

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