秘密の記憶は恋の契約
「うん・・・」
近い未来の約束を交わす。
それでもまだ名残惜しくて、私は握ったままの綾部くんの手を、離さないように握り直した。
すると彼は気持ちを汲み取ってくれたのか、次の言葉を私にかける。
「・・・土日、せっかくの休みなのに悪いな。会えなくて」
「ううん・・・前からの約束だもんね。きっちりお兄ちゃんしてあげて」
明日明後日は、綾部くんの弟さんが泊まりに来るとのことだった。
綾部くんはお父さんお母さん、弟さんの四人家族で、綾部くん以外は皆、他県の実家に住んでいる。
弟さんは現在高校3年生で、いまはまさに受験生。
横浜にある大学が第一希望ということで、今週の日曜日に開催されるオープンキャンパスに参加するため、前日から綾部くんの家に泊まりに来て、一緒に行くことになっているそうだ。
(その方が安心だし、二人でゆっくりできるもんね)
「まったく・・・アイツも、高3にもなったら一人で行けって思うんだけど」
ブツブツ文句を言いながらも、年の離れた弟さんは、やっぱりほおっておけない様子。
「ふふっ。いいじゃん、たまには。あんまり会えないんでしょ?兄弟水入らずで過ごしてよ」
「・・・いい年した男同士だぞ・・・。なんか気持ち悪いな・・・」
(とか言って。しっかり面倒みそうだよね)
近い未来の約束を交わす。
それでもまだ名残惜しくて、私は握ったままの綾部くんの手を、離さないように握り直した。
すると彼は気持ちを汲み取ってくれたのか、次の言葉を私にかける。
「・・・土日、せっかくの休みなのに悪いな。会えなくて」
「ううん・・・前からの約束だもんね。きっちりお兄ちゃんしてあげて」
明日明後日は、綾部くんの弟さんが泊まりに来るとのことだった。
綾部くんはお父さんお母さん、弟さんの四人家族で、綾部くん以外は皆、他県の実家に住んでいる。
弟さんは現在高校3年生で、いまはまさに受験生。
横浜にある大学が第一希望ということで、今週の日曜日に開催されるオープンキャンパスに参加するため、前日から綾部くんの家に泊まりに来て、一緒に行くことになっているそうだ。
(その方が安心だし、二人でゆっくりできるもんね)
「まったく・・・アイツも、高3にもなったら一人で行けって思うんだけど」
ブツブツ文句を言いながらも、年の離れた弟さんは、やっぱりほおっておけない様子。
「ふふっ。いいじゃん、たまには。あんまり会えないんでしょ?兄弟水入らずで過ごしてよ」
「・・・いい年した男同士だぞ・・・。なんか気持ち悪いな・・・」
(とか言って。しっかり面倒みそうだよね)