秘密の記憶は恋の契約
「でも、綾部くんに予定がなかったとしても、やっぱり・・・デートって気分にはならなかったかもしれないな。

山崎さんのことも・・・アクアシュガーのことが終わらないと、落ち着いてデートなんて出来ない気がする」

考えながら呟くと、綾部くんは苦笑い。

「まあ・・・そうだな。月曜日、山崎さんに謝らないといけないし。

振り返ると結構失礼だったよな・・・なんか怖えーわ」

「うん・・・でも、山崎さんすごく穏やかな人だから・・・。責めたてられるようなことは、多分ないと思うけど・・・」

私が思いを口にすると、綾部くんは一瞬で怒り顔になってしまった。

「なんだよ。山崎さんのこと、やけに信用してるじゃねえか・・・」

「へ!?や、別に・・・なんとなくそうかなって思っただけで・・・深い意味はないんだけど・・・」

私が焦って言い訳をすると、綾部くんはフン、と顔を背けてしまう。


(あ・・・また、やきもちやいちゃったかな・・・)


窺うように彼を見ると、綾部くんは鼻息荒く決意に満ちた顔をする。

「わかった。山崎さんが穏やかだろうがブチ切れようが、反論できないくらい、完璧な謝罪してやるから」

「ええっ!?なにそれ・・・」
< 217 / 324 >

この作品をシェア

pagetop