秘密の記憶は恋の契約
ぷっと吹き出した私のおでこを、綾部くんは人差し指で「こら」と言いながら軽く押す。

「・・・笑うなよ」

「だって・・・」

相変わらず笑い続ける私を見て、綾部くんはあきらめたようにふうとため息をつく。

「まあ・・・そうだな。きっと大丈夫だろ。山崎さんのことも・・・佐々木さんのことも」

そう言って、綾部くんは私のことを真っ直ぐ見つめる。

私はそんな彼の瞳に、自然と勇気をもらった気がした。

「うん・・・そうだね」

「ああ」

頷いた私の唇に、彼は優しくキスをする。

あたたかくなるような甘いキス。

月曜日がくるのは、やっぱりとても怖いけど。

それでもきっと大丈夫だと、私はそんな予感がした。







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