秘密の記憶は恋の契約
「それは・・・ただ単に席が隣だからだと思いますけど・・・」

私の反論に、金田さんは小さくため息。

「隣って・・・綾部くんの隣なら、藤森さんもいるじゃない。

前にチラッと聞いたら、そんなこと一度も聞かれたことないって言ってたよ」

「えっ・・・そうなんですか?」

知らなかった。

いつも、あまりにも自然に聞いてくれるから、特別なことだなんて一度も感じたことはなかった。

「で、どーするの?」

金田さんは、ずい、と私に迫るようにテーブル越しに身を乗り出す。

私はその勢いにひるんで、「・・・そうですね・・・どうしましょう・・・」と迷いながらの言葉を返した。

「とりあえず・・・キスしたことは事実だもんね。ずっと避けてるわけにもいかないだろうし、一度ちゃんと話して・・・つきあっちゃえば?」

「えっ!?」


(話をするのはまだしも・・・いきなりつきあう前提の展開!?)


「嫌いじゃないんでしょ?綾部くんのこと」
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