秘密の記憶は恋の契約
金田さんと一緒に会社に戻り、5階フロアに足を踏み入れたのは、ぴったり午後の始業開始時間だった。
「よかったね。セーフ!」
金田さんはそう言って席に座ると、「会社の前で美咲ちゃんと会っちゃって」と隣の席の花田さんに話をしている。
「友達とランチしてたんだって」という声は、既に仕事を始めている綾部くんにも聞こえているはず。
(金田さん、ナイス!)
これで、私のランチ時のアリバイは多分成立。
(・・・って、別に疑ってもないと思うけど・・・)
さりげなく綾部くんに視線を向けつつ、それに気づかれないよう私は静かに自席に座る。
「梅村」
「は、はいっ!?」
綾部くんに名前を呼ばれ、私はまた席を立ちあがりそうになってしまった。
「これ。コンビニに売ってたから」
そう言って、綾部くんはキャップの下におまけの付いたジャスミンティーを、「やる」と言って私に差し出す。
「その眠たそうなヘンなネコ、おまえ好きだろ」
「え?」
よく見ると、おまけのマスコットは、最近私がはまっている『ぐーすかにゃんこ』のものだった。
「よかったね。セーフ!」
金田さんはそう言って席に座ると、「会社の前で美咲ちゃんと会っちゃって」と隣の席の花田さんに話をしている。
「友達とランチしてたんだって」という声は、既に仕事を始めている綾部くんにも聞こえているはず。
(金田さん、ナイス!)
これで、私のランチ時のアリバイは多分成立。
(・・・って、別に疑ってもないと思うけど・・・)
さりげなく綾部くんに視線を向けつつ、それに気づかれないよう私は静かに自席に座る。
「梅村」
「は、はいっ!?」
綾部くんに名前を呼ばれ、私はまた席を立ちあがりそうになってしまった。
「これ。コンビニに売ってたから」
そう言って、綾部くんはキャップの下におまけの付いたジャスミンティーを、「やる」と言って私に差し出す。
「その眠たそうなヘンなネコ、おまえ好きだろ」
「え?」
よく見ると、おまけのマスコットは、最近私がはまっている『ぐーすかにゃんこ』のものだった。