秘密の記憶は恋の契約
「!・・・あ、ありがとう・・・」

「おう」

綾部くんは軽く笑うと、すぐに仕事を再開する。


(私が『ぐーすかにゃんこ』好きだってこと、気づいてたんだ・・・)


最近、私のデスク周りをこっそり飾り始めたキャラクター。

隣の席だから目につくんだって、当たり前の理由もあるだろうけど。

好きなものを知っていて、わざわざそれを、選んで買って来てくれた。


(ペットボトル一本でって言ったら、それまでかもしれないけど・・・)


なんだかちょっと、キュンとする。


『美咲ちゃんのこと、ずっと好きそうだったじゃない』


金田さんの言葉が、耳の奥で甦る。

それは、もしかしたら本当かもしれない、と、私は思わず考えてしまった。












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