秘密の記憶は恋の契約
思わずダン!と両手で座卓を叩き、中腰になって彼を見る。

すると、綾部くんは嬉しそうににやりと笑って、私の肩を抱いてきた。

「こういう、意地っ張りなとこもかわいいんですよ」


(は!?)


発言と行動に驚いて、硬直状態で真横を見ると、綾部くんはふっと笑って私に甘い顔を見せた。


(!!!も、もうーーーっ!!)


全身の熱が、頭から一気に噴き出した。

私は恥ずかしくて恥ずかしくて、思いっきり彼を突き飛ばす。

「そうゆうこと、こういうところで言わないで!!」

「なんで?」

「なんでって・・・!恥ずかしいでしょ!!」

「はは、超照れてる。やっぱおまえかわいーな」

「!!??ちょ・・・ほ、ほんとにいい加減にして!!」

余裕たっぷりに笑う彼。

多分、いまの私はユデダコだ。

これ以上、反論もなにもできなくて、私は頭から蒸気を吹き出しながら、鼻息荒く彼を睨んだ。

「なんか・・・見てるこっちが恥ずかしいですね・・・」

「・・・だな・・・」

他の4人は、そんなことを呟きながら、うつむきがちに顔を背ける。

私はその光景に、ますます恥ずかしさが増した。
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