秘密の記憶は恋の契約
(そうだったんだ・・・。それで、会社に二人で・・・)


当時の状況とリンクさせ、疑問がひとつなくなった。


「で、机の中を二人で探して。でもどこにもなくってさ。結局よくよくカバンを見たら、底のほうにあったんだけど」

「そ、そっか・・・」


(この時点で、すごい迷惑・・・)


「で、今度はおまえが『気持ち悪い』って言い出して」


(う、うわ・・・なんかいやな予感・・・!)


顔を引きつらせた私に、綾部くんは軽く笑う。

「安心しろ。そう言ってたけど、別に吐きたいみたいな感じじゃなくて。とりあえず様子見るかって、休憩室に寝かせてさ。

で・・・1時間くらい経った後かな。急にむくっと起き出して。今度は『暑い』とか言って、ブラウスのボタンをはずし始めて・・・思いっきりスカート持ち上げて、ストッキングも脱いだんだよ」

「え、ええっ!?」


(な、なんと・・・!)


「前にも言ったけど。オレはおまえのことが好きだったから。それはそれは衝撃だったぞ。

好きな女が突然目の前で脱ぎだして」

「う・・・」
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