秘密の記憶は恋の契約
「やだ!いつから?」

「あー・・・えっと」

さっきにも増して、困り顔になる沢木くん。

しどろもどろになりながら、チラリと真依に目を向けた。


(ん?)


んんんん?

こ、これはもしや・・・。

「彼女って・・・真依!?」

「うわ、そうなのか!?」

「マジで!?」

「ほんとに!?」

4人で一斉に声を出す。

すると真依は「もー!!」と言って、沢木くんの腕をバシン!とたたいた。

「なんで上手く誤魔化さないのよ!」

「いや・・・ちょ、無理だろ、これは・・・」

「無理じゃないでしょ!すぐに別れるかもしれないから、内緒にしとこうって言ったじゃん!」

「いや、だから、そもそも前提がおかしいんだよ」

「あーもー!今更同期同士で、恥ずかしいったらないじゃない!」


(あのー・・・その他二組も、今更ながらのカップルですよー・・・)


と、心の中で呟くも、まずはヒートアップしている真依を落ち着かせるのが先決だ。

「ほら、真依。とりあえず落ち着いて」

「そうそう」

ジュースを手渡し、私と詩織で真依をなだめる。
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