秘密の記憶は恋の契約
「なんか、私の性格にものすごい問題があるみたいじゃない!」

最高レベルで不貞腐れた真依に、沢木くんが「いや!」と焦ってすかさずフォロー。

「問題ってわけじゃなくて・・・個性が強いっていうか」

「は!?なに!?個性ってなに!?」

「やっぱ問題ってこと!?」と真依はさらに噛みつくけれど、沢木くんは「そうじゃないよ!」と必死にフォローをし続けていて、なんだか仲が良さそうだった。


(ふふ。なんだかんだで、なかなかお似合いの二人だな)


友達でも、恋人でも。

同期は気楽でやっぱりいいかも。


(もう、5年も一緒にいるもんね)


ふと、出会った頃が甦る。

初々しいスーツ姿で、みんなで挨拶を交わしたっけ。

あれから5年。

私たちは、多分いろいろ変わったし、随分大人になったけど。

それでも変わらないものを、お互いにきっと知っている。


(みんなと同期でよかったな)


改めて思う、そんな事実に感謝して。

その後、更なる盛り上がりをみせた私たちの同期会は、夕方すぎまで続いていった。













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