秘密の記憶は恋の契約
その表情がとても甘くて、私は即座に頬が火照った。

「絶対にとるなよ。かわいいから」

「・・・や・・・わからないよ、そんなの」

「とったら、明後日会社でキスするぞ」

「はあ!?」

綾部くんがにやりと笑う。


(・・・うう・・・くそう・・・)


ただの脅しではなく、彼なら本当にやりかねない。

私は悔しくも、サンタ帽のふちをつかんできゅっと深くかぶり直した。

「・・・ああ、それでいい。すげえかわいいぞ」

そう言うと、綾部くんは満面の笑みで私の頬を指で撫でた。








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