秘密の記憶は恋の契約
その後、食事やアトラクションなどで、一日中パークを満喫した私たち。

夜のパレードを見終わると、ホテルに向かうことにした。


「はー・・・疲れたねー・・・」

ホテルに着くと、私たちはバフン、とベッドに倒れ込む。

大きめのツインベッドは、二人で転がってもたっぷりとした余裕があった。

「学生の頃は、開園前に並んで閉園まで遊んでも、全然平気だった気がするけど。

やっぱダメだねー。あんな体力もうないよ」

「ないな。全くない」

綾部くんが、学生時代にどれだけはしゃいでいたのかは、全くもってわからないけど。

とにもかくにもお互いに、体力低下は一致の事実。

「泊まりで正解だったな」

「うん」

ゴロゴロしながらベッドの上でしばらく休憩していると、何かを思い出したように、綾部くんは「そうだ」と言って突然すくっと起き上がる。

「シャンパン飲む?」

「え?」

ベッドから下りると、綾部くんはフフンと笑って歩き出す。

そして窓際に設置されたテーブルセットの前で止まると、「これ」と言って彼が私に微笑んだ。
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