秘密の記憶は恋の契約
(なんか意外・・・)


「お花好きなの?」

「いや。別に。普段は全く興味ないけど。小さい頃鎌倉に住んでたから、紫陽花はこの時期いろんなところに見に行って。

幼いながらに、キレイだなって思ってたから」

「へえ・・・」

「だから、おまえと一緒に見たかった」

「えっ・・・」

さらりと言う彼の言葉に、一気に頬が熱くなる。


(なんか・・・落ち着かない)


ほんの少し前まで、本当に、ただの同期だったのに。

ここのところ、綾部くんといると、私の胸はいつもいつも騒がしい。


(やっぱり・・・このまま、綾部くんのこと好きになっちゃうのかな)


そんな予感を感じながら、目的地の駅まで電車に揺られた。













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