イジワル婚約者と花嫁契約
「灯里だと?何様だお前は!なんで呼び捨てで呼んでいる!」
怒りを爆発させるお兄ちゃんとは対照的に、健太郎さんは落ち着いた様子で淡々ととんでもないことを言い出した。
「なんでって……灯里は俺の嫁だから」
「嫁ぇ!?」
「まだなってませんから!」
ギョッとし咄嗟に叫んでしまった。
「おい灯里!嫁ってなんだ!?まだってどういう意味だ!?」
矛先は私に向いてしまい、興奮したお兄ちゃんによって激しく肩を揺さぶられる。
「おっ、お兄ちゃん……落ち着いて……」
「落ち着いていられるかー!!」
日本庭園にはお兄ちゃんの声が響き渡った。
「……で?コイツが俺には内緒で見合いをした相手の佐々木健太郎さんですか?」
「……はい」
あれからお兄ちゃんの声に驚いた女将の計らいで、空いていた個室を借りて事の経緯と健太郎さんを紹介したものの、お兄ちゃんの機嫌は非常に悪く怒っている様子。
その証拠に額には青筋がくっきりと見えている。
お兄ちゃんの隣には私。机を挟んで目の前には健太郎さんが正座している状況。
そしてそんな健太郎さんは困ったように、目を泳がせるばかりだ。
怒りを爆発させるお兄ちゃんとは対照的に、健太郎さんは落ち着いた様子で淡々ととんでもないことを言い出した。
「なんでって……灯里は俺の嫁だから」
「嫁ぇ!?」
「まだなってませんから!」
ギョッとし咄嗟に叫んでしまった。
「おい灯里!嫁ってなんだ!?まだってどういう意味だ!?」
矛先は私に向いてしまい、興奮したお兄ちゃんによって激しく肩を揺さぶられる。
「おっ、お兄ちゃん……落ち着いて……」
「落ち着いていられるかー!!」
日本庭園にはお兄ちゃんの声が響き渡った。
「……で?コイツが俺には内緒で見合いをした相手の佐々木健太郎さんですか?」
「……はい」
あれからお兄ちゃんの声に驚いた女将の計らいで、空いていた個室を借りて事の経緯と健太郎さんを紹介したものの、お兄ちゃんの機嫌は非常に悪く怒っている様子。
その証拠に額には青筋がくっきりと見えている。
お兄ちゃんの隣には私。机を挟んで目の前には健太郎さんが正座している状況。
そしてそんな健太郎さんは困ったように、目を泳がせるばかりだ。