イジワル婚約者と花嫁契約
いつの日か千和さんと本当の姉妹になれる日がきてくれるといいな。
そんな未来がきてくれることを、強く願ってしまった。
「灯里!!ぜーったいに俺がクライアントとの交渉終わるまで帰るなよ!?」
「もー分かったってば」
「田中!灯里のこと絶対に拘束しておけよな」
「何度もそう言ってます」
何度も何度も私と田中さんに釘を刺しながら、クライアントを待たせている応接室へと向かっていった。
その姿が見えなくなると、田中さんと同時に溜息を漏らしてしまい、つい隣を見れば田中さんも同じように私を見ていて、ばっちり目が合ってしまう。
一瞬「しまった」と思うも、すぐに笑顔を取り繕う。
「本当、あんな兄で申し訳ないです……」
だけどその努力をして取り繕った笑顔も一瞬にして崩れ、ぎこちない。
あぁ、また無表情のまま「えぇ、本当に」とか「全くです」とか言われて、微妙な空気に包まれてしまうんだろうな。
そう思っていたけれど、予想に反して田中さんは少しだけ口角を会えて微笑んだ。
「全く、本当ですね。代表という立場よりも、灯里さんの兄としての立場を優先するのですから」
そんな未来がきてくれることを、強く願ってしまった。
「灯里!!ぜーったいに俺がクライアントとの交渉終わるまで帰るなよ!?」
「もー分かったってば」
「田中!灯里のこと絶対に拘束しておけよな」
「何度もそう言ってます」
何度も何度も私と田中さんに釘を刺しながら、クライアントを待たせている応接室へと向かっていった。
その姿が見えなくなると、田中さんと同時に溜息を漏らしてしまい、つい隣を見れば田中さんも同じように私を見ていて、ばっちり目が合ってしまう。
一瞬「しまった」と思うも、すぐに笑顔を取り繕う。
「本当、あんな兄で申し訳ないです……」
だけどその努力をして取り繕った笑顔も一瞬にして崩れ、ぎこちない。
あぁ、また無表情のまま「えぇ、本当に」とか「全くです」とか言われて、微妙な空気に包まれてしまうんだろうな。
そう思っていたけれど、予想に反して田中さんは少しだけ口角を会えて微笑んだ。
「全く、本当ですね。代表という立場よりも、灯里さんの兄としての立場を優先するのですから」