イジワル婚約者と花嫁契約
「……私も」
「え?」
出た声は小さくて、健太郎さんの耳には届かなかった。
だから今度はしっかり届くよう、だけど健太郎さんにしか聞こえないよう囁いた。
「私もこのまま帰りたくない、です。……もっと健太郎さんと一緒にいたい」
絞り出すように言った言葉に、健太郎さんは瞬きするのを忘れたように私を凝視してくる。
自分でも驚くほど大胆なことを言っているって分かっている。
でも嘘はないから。
このままご飯食べてさよならなんて、したくない。
気持ちを伝えるようギュッと掴んでいた腕の力を強めると、健太郎さんは私を凝視したまま躊躇いがちに聞いてきた。
「……じゃあ、さ。……俺の家、来る?」
健太郎さんの家……。
その先になにがあるのかくらい分かる。
でもきっと健太郎さんも私と同じ気持ちなはず。だから躊躇いがちに聞いてきたんだよね?
そう思うとすぐに頷く自分がいた。
それを確認すると健太郎さんは、「今更ナシとか無理だからな」と呟くと、私の腕を取り足早に歩き出した。
「え?」
出た声は小さくて、健太郎さんの耳には届かなかった。
だから今度はしっかり届くよう、だけど健太郎さんにしか聞こえないよう囁いた。
「私もこのまま帰りたくない、です。……もっと健太郎さんと一緒にいたい」
絞り出すように言った言葉に、健太郎さんは瞬きするのを忘れたように私を凝視してくる。
自分でも驚くほど大胆なことを言っているって分かっている。
でも嘘はないから。
このままご飯食べてさよならなんて、したくない。
気持ちを伝えるようギュッと掴んでいた腕の力を強めると、健太郎さんは私を凝視したまま躊躇いがちに聞いてきた。
「……じゃあ、さ。……俺の家、来る?」
健太郎さんの家……。
その先になにがあるのかくらい分かる。
でもきっと健太郎さんも私と同じ気持ちなはず。だから躊躇いがちに聞いてきたんだよね?
そう思うとすぐに頷く自分がいた。
それを確認すると健太郎さんは、「今更ナシとか無理だからな」と呟くと、私の腕を取り足早に歩き出した。