イジワル婚約者と花嫁契約
「千和さんってば気にしすぎ」
だけどそこが千和さんらしいのかもしれないけど。
そんなことを思いながら受付があるエントランスからオフィスへと戻ろうとした時、オフィスに繋がるドアが開くと同時に、お兄ちゃんが勢いよく飛び出してきた。
「灯里ちゃんといるか!?」
げっ、お兄ちゃん!?
勢いそのままに私に抱き着くお兄ちゃん。
ドアはいまだ開いたままで、働いている社員達の視線をヒシヒシと感じてしまう。
「だっ、代表、ちょっと離れて頂いてもいいですか?」
ここは会社だというのに、毎回毎回お兄ちゃんは……!
半ば呆れ気味に言うと、お兄ちゃんは離してくれるどころか、さらに強い力で私の身体を抱き寄せた。
「だめだ!ちょっとでも目を離すとまた勝手に帰るだろ!?今日は俺もあと少しで仕事が終わるから、こっちに来ていろ」
「え――ちょっと!?」
いきなり身体を離したかと思えば、強引に腕を取られてしまいオフィスへと進んでいく。
まだ残って仕事をしている社員達は“またか”とか“はじまった”とか、そんな目で私達を見ていた。
だけどそこが千和さんらしいのかもしれないけど。
そんなことを思いながら受付があるエントランスからオフィスへと戻ろうとした時、オフィスに繋がるドアが開くと同時に、お兄ちゃんが勢いよく飛び出してきた。
「灯里ちゃんといるか!?」
げっ、お兄ちゃん!?
勢いそのままに私に抱き着くお兄ちゃん。
ドアはいまだ開いたままで、働いている社員達の視線をヒシヒシと感じてしまう。
「だっ、代表、ちょっと離れて頂いてもいいですか?」
ここは会社だというのに、毎回毎回お兄ちゃんは……!
半ば呆れ気味に言うと、お兄ちゃんは離してくれるどころか、さらに強い力で私の身体を抱き寄せた。
「だめだ!ちょっとでも目を離すとまた勝手に帰るだろ!?今日は俺もあと少しで仕事が終わるから、こっちに来ていろ」
「え――ちょっと!?」
いきなり身体を離したかと思えば、強引に腕を取られてしまいオフィスへと進んでいく。
まだ残って仕事をしている社員達は“またか”とか“はじまった”とか、そんな目で私達を見ていた。