イジワル婚約者と花嫁契約
「じゃあ代表に出していただいてもいいですか?……きっと灯里さんに出して頂いた方が、代表の士気も上がると思いますので」
「はい!本当、昨日はありがとうございました」
再度小声で感謝の言葉を伝え、田中さんからトレイを受け取る。
そして集中して書類に目を通しているお兄ちゃん元へ運んでいる途中、急激な腹痛が全身を襲う。
「痛っ……」
それは立っていられないほどの痛みで、手にしていたトレイは激しい音を立て床に落ちていくのと同時に、私の身体も床に倒れ込んでいく。
「……灯里?……おい、どうした!?」
「灯里さん!」
ふたりが呼ぶ声はしっかり耳に届いているというのに、あまりの痛さに返事をすることもままならない。
なに、これ。
なんでこんな急に……?
次第に意識は朦朧としていく。
少しずつ遠くなっていくふたりの声。
慌てて救急車を呼ぶ声とか、心配そうに私から目を離さないお兄ちゃんとか。
徐々に視界もぼやけていき、意識を手離していった。
「はい!本当、昨日はありがとうございました」
再度小声で感謝の言葉を伝え、田中さんからトレイを受け取る。
そして集中して書類に目を通しているお兄ちゃん元へ運んでいる途中、急激な腹痛が全身を襲う。
「痛っ……」
それは立っていられないほどの痛みで、手にしていたトレイは激しい音を立て床に落ちていくのと同時に、私の身体も床に倒れ込んでいく。
「……灯里?……おい、どうした!?」
「灯里さん!」
ふたりが呼ぶ声はしっかり耳に届いているというのに、あまりの痛さに返事をすることもままならない。
なに、これ。
なんでこんな急に……?
次第に意識は朦朧としていく。
少しずつ遠くなっていくふたりの声。
慌てて救急車を呼ぶ声とか、心配そうに私から目を離さないお兄ちゃんとか。
徐々に視界もぼやけていき、意識を手離していった。